リチャード・スペンサー米海軍長官が24日辞任した。軍法会議にかけられた海軍特殊部隊「シールズ」隊員の処遇を巡り、ドナルド・トランプ米大統領と国防総省の間で摩擦が生じており、マーク・エスパー国防長官がスペンサー氏に辞任を要求していた。エスパー長官は、シールズに所属するエドワード・ギャラガー上等兵曹を巡る問題でスペンサー氏とホワイトハウスが取引しようとしたことを受け、同氏に辞任を求めたと述べた。この取引とは、海軍がギャラガー氏について内部調査を行うことをトランプ氏が認める一方で、ギャラガー氏がシールズ隊員のシンボルである三つまたのピンをつけたまま除隊できるという内容だった。だがエスパー長官がそれを知ったのは事後だったため、スペンサー氏は同長官の信頼を失ったという。