マスクをかぶって抗議活動に参加する人たち
11月20日、抗議の最前線には立たないものの、抗議参加者を支援している香港市民はたくさんいる。抗議デモはほぼ無許可で、ますます暴力的になっているため、自ら参加する勇気はないとしても、運動に貢献したいとは思っているからだ。写真はマスクをかぶって抗議活動に参加する人たち。11月5日、香港で撮影(2019年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港 20日 ロイター] - 朝、目を覚ましたマクさんのもとに、子供たちが驚いた表情で駆け込んできた。おもちゃの台所セットやブロック、電車や自動車の模型、ドラムセットが散乱する子ども部屋の真ん中にあるエアベッドで、見知らぬ男性が眠っていたからだ。

 男は香港で続く反政府デモに参加していた21歳の若者だった。抗議活動にもっと加わっていたいという思いで仕事を辞めたが、家賃を払うだけの収入がなくなったため、法律関係の仕事に従事するマクさんが自宅に招き入れていたのだ。

 この男性が誰なのか、なぜ家にいるのか、6歳の娘と3歳の息子から初めて問われたとき、マクさんは「この同じ街に困っている人がいて、私たちはその人たちの力になれるということだ」と答えた。

「何か私にも貢献できないか、と考えていた」と姓だけを明かしてくれたマクさんは言う。「抗議に参加している若い人たちが、十分にお金を持っていなかったり、住まいや休む場所にも困っていることが分かった。私たちにも、最低限それくらいは提供できる」。

摘発恐れ、匿名での支援

 マクさんの例に見るように、抗議の最前線には立たないものの、抗議参加者を支援している香港市民はたくさんいる。抗議デモはほぼ無許可で、ますます暴力的になっているため、自ら参加する勇気はないとしても、運動に貢献したいとは思っているからだ。