事前の対策を講じても発生してしまうのが無断キャンセル。だったらしっかりキャンセル料を回収したいと思う飲食店も少なくないはずだ。これに対して、ついにキャンセル料の回収代行を弁護士が行うサービスが登場した。サービス名は「ノーキャンドットコム」。回収金額の30%を成功報酬としてもらう形で、キャンセル料の回収業務を行っており、なんとこれまでの回収率は48%に上るという。一体、どのように回収しているのか。

「予約のあった電話番号にショートメールで督促をします。1通目は飲食店側が無断キャンセルと認定した直後に、2通目をその1週間後、それからは3日おきに送り、最大5通送ります」(ノーキャンドットコムを運営する北周士弁護士)

 北弁護士によると、キャンセル料を支払う人の7割は1通目を見た直後に払ってくれるという。さらに、2通目以降の回収率を高めるために「3通目からは『法的手段を取る』などの文面を加える」(北弁護士)といった方法を取ったところ、実際に効果が現れたそうだ。泣き寝入りするしかなかった飲食店にとって、こうしたサービスは強い味方といえるだろう。

「事前決済」で月100件からほぼゼロに!
下見や名刺交換も効果的

 2年前にぐるなびが法人予約の場合のみ全額キャンセル料を保証するサービス、食べログも1年前に同社の新プランに入れば無料で全額キャンセル料の保証を得られるサービスを始めるなど、無断キャンセルへの補償を行う予約サイトも増えてきた。

 しかし、飲食店のPR支援を行っているPRacademyの栗田朋一代表取締役は「全額保証サービスなどで被害を最小限に抑えることはできますが、サービス提供会社に支払う保険料や手数料があり、結局コストがかかってしまう」と根本的な問題を指摘する。

 こうした状況に対し、独自の対策で防衛を行っているのが「かまくら」などの外食・居酒屋チェーンを運営するリン・クルーだ。同社では、50人超の大口予約の場合は、1人4000円程度の保証金を前金として受け取る仕組みを取っているという。

「大人数の場合は電話予約があった後には、『下見』の受け入れもしています。そして、事前に名刺交換を行うことで信頼関係が築けるため、無断キャンセルはほぼなくなりました」(同社営業部リブランド推進室・村田祐介室長)