米海軍の請負業者、日本の港で廃水を不法投棄か佐世保港で米第七艦隊の艦船横に停泊する関東砿産の排水処理バージ船(9月) Photo:Alastair Gale/The Wall Street Journal

【佐世保】米艦船の廃水を日本の港で不法排出していた疑いで、日本の請負業者が米連邦当局の調査を受けている。これは、米海軍が請負業者の監督に苦慮していることを示す一例だ。

 米海軍当局者らによれば、司法省と連邦捜査局(FBI)、そして海軍は、関東砿産が2008年から日本の3つの港で契約に反して廃水を不法投棄し、その事実を隠蔽している疑いについて調査している。また、海軍の関係者が告発を無視している可能性についても調査しているという。こうした捜査は、これまで公になっていなかった。

 関東砿産の元従業員3人はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、同社が少なくとも過去10年にわたり、廃水を契約通りに処理せず、記録などを改ざんしていたと語った。これは日米の法律に触れる犯罪行為となる可能性がある。海軍のある職員は、不正の疑いについて過去数年間に10回ほど上官に注意を促したとWSJに語った。

 関東砿産は、不正行為を否定。米海軍との契約を危うくするような行為は決してしないとしている。

 米政府のデータによると、海軍と同社の契約額は、捜査対象となっている2008年以降で1億ドル(約109億5000万円)を超える。海軍は現在も同社と取引を継続しており、直近では今秋に一部契約を更新している。