[ブリュッセル 2日 ロイター] - 米フェイスブック<FB.O>は2日、情報技術(IT)大手に対し、競合他社への大量のデータ公開を義務付けることは個人情報や責任に関するリスクを伴うとの見解を示し、欧州連合(EU)規制当局の動きをけん制した。

EUの執行機関である欧州委員会で競争政策を担当するベステア委員はIT大手が有する膨大な量のデータについて懸念を示しており、データの囲い込みが競合他社の参入阻止に利用されるリスクを防ぐため、他社への主要データの公開を義務付ける必要性に言及している。

こうした中、フェイスブックの国際戦略担当責任者であるニック・クレッグ氏は、個人のデータを競合他社に公開することに反対する姿勢を示し、とりわけ友人や他の複数の人とデータが共有されている場合は「明らかに個人情報保護に関するリスクがある」と強調。何か間違いが起きれば誰が責任を取るかという問題もあると指摘した。

同氏は、欧州議会の新たなメンバーや、欧州委のドムブロフスキス副委員長らと会談するため、ブリュッセルを訪問中に語った。

規制当局や金融機関から批判を受けている暗号資産(仮想通貨)「リブラ」の導入計画については、必要な承認を得ないまま計画を推進することはしないと表明。「われわれがすべての基準を満たしたと、米国をはじめ各国の規制当局が満足しない限り、(計画を)進めることはない」と述べた。