忘年会は部下をもてなす機会と考えよう忘年会は部下をもてなす機会と考えよう(写真はイメージです) Photo:PIXTA

忘年会シーズンに突入した。ところが、仕事がらみの忘年会は敬遠される傾向にあり、しぶしぶ参加する若い社員が多いようだ。こうした社会的な状況や理由について、企業や組織の経営層や管理職は真剣に振り返ってみる必要がある。(AKTANA International LLC プリンシパルコンサルタント 高橋洋明)

仕事がらみの忘年会は
敬遠される傾向

 季節柄、忘年会シーズンだ。1年の区切りをつけ、労をねぎらう忘年会を企画する企業は多い。

 ところが、忘年会に関するユニークな調査が2019年11月20日に報じられた(シチズン時計による調査)。

 20代以上の働く男女400人にインターネット調査を実施したところ、

・仕事がらみの忘年会は、「せいぜい年1回で十分」と考えている人が、アンケート対象の52.0%いた
・仕事がらみの忘年会が「なくても良い」と考えている人は、同じく36.3%いた
・1次会の時間は、「2時間」を希望する人が52.3%だった
・同じく「1時間半」を希望する人が17.5%だった
・同じく「30分以内」を希望する人が14.8%だった
・同じく「3時間以上」を希望する人は2.0%だった
・一方、プライベートの忘年会も2時間が38.3%でトップだったが、ビジネスとは異なり、2時間半(18.8%)や3時間以上(18.3%)が多かった

 という結果が得られた。

 これらのことから、プライベートの忘年会は楽しいが、「仕事での忘年会」はもはや多くの方々にとって「楽しめないひととき」になっていることが垣間見えた。