【パリ】フランスで5日、政府の年金改革に反対する公共交通機関の職員らによる大規模なデモが行われ、パリをはじめとする主要都市がまひ状態に陥った。エマニュエル・マクロン大統領が目指す経済の近代化は試練に立たされている。  鉄道(パリとロンドン間を結ぶ高速鉄道含む)、地下鉄、バスは本数を大幅に減らしての運行となっているほか、数百に上る航空便が欠航。多くの学校が休校し、ルーブルなど複数の美術館は展示室の一部が入場禁止となる可能性があるとしている。エッフェル塔さえも営業停止となった。  デモ参加者は数万人に上る見込みで、首都パリには約6000人の警察官が配備された。