「チーム制」でタスクを明瞭化

 メリービズの経理スタッフは、単独で仕事をしない。必ず、2人以上のチーム制を敷いているのだ。チームメンバーは、案件に応じてスキルや性格を鑑みて、適任を選んでいく形式をとっている。人との会話が苦手そうな人は、大人数のチームに入れないなどの配慮も行う。

「経理の仕事は休めません。子育てや出産、突発的な理由などで欠勤しなければならなくなっても、すぐに代われるようにチームを作るのです。欠勤理由ごとに、チームがどうサポートするかマニュアル化しています。案件ごとの業務量に応じて人数を決めるため、最大で20人ほどのチームもあります」(工藤氏)

 フローとしては、メリービズの営業担当が取ってきた案件を、社内の経理コンサルタントがヒアリングする。コンサルタントがどんな業務内容か整理した後、業務を細分化して各チームに割り振って依頼するのだ。

「業種によって業務内容が異なるので、この案件を整理して分解する作業がとても大切です。それによって案件の内容と納期をはっきり明示できるので、スタッフごとのタスクが明瞭になります」(工藤氏)

スタッフではなく「仲間」として扱う

 コミュニケーションの手段は、Slackが中心だ。メリービズの人事担当がウェブ面談を通してスタッフのスキルや性格を把握しながら、Slackでグループをつくる。クライアントとの案件ごとのグループ以外に、在宅スタッフとメリービズ社員のみのグループも設ける。そこが、愚痴も含め、何でも相談できる場所になるのだ。

在宅スタッフも招いた社内イベント 写真提供:メリービズ

「隣に座っているがごとく、気軽にコミュニケーションが取れる環境をつくるようにしています。絵文字や雑談を取り入れ、感情が伝わる会話を心がけています。時にはテキストだけでなく、社内で開催した花見をネット中継したり、周年のイベントに招いたりすることも。また、結婚や出産の際は祝いの品を贈っています」(工藤氏)

 場所が離れている分、気軽に話せる安心感をつくることを徹底している。常に社員同様に接し、業務中にクライアントとスタッフの間でのコミュニケーションがうまくいかなかった場合は、メリービズ社員が間に入って対処するという。

「一人一人のことを思う気持ちが大切ですね。単なるスタッフではなく仲間として信頼し、尊敬と期待をしっかり伝えるようにしています」(工藤氏)