あえて“縛りすぎない”管理のコツ

 その信頼関係がなせる業と言えるのが、メリービズの管理方法だ。納期を提示する以外は、勤務時間など細かい部分は、あえてきっちり管理していないのだ。

「案件管理はもちろんしていますが、時給に関しては一定の“ゆるさ”を持つようにしています。アウトプットがはっきりしているため成果物ベースで判断しやすいですし、そもそも時間に縛られたくないから在宅勤務をしている人も多いので、こちらが信用することで働きやすくなると思います」(工藤氏)

9時5時でない働き方を認める

 右肩上がりに在宅スタッフが増えているメリービズだが、毎月50件ほどの応募があるという。選考基準は、試験と面接だ。オンラインで試験を実施して通過した候補者に40分ほどのウェブ面接を実施する。

在宅勤務の様子 写真提供:メリービズ

「地方の中小企業ですと、経理人材が不足しています。そもそもPCスキルのある人が少ないんですね。また、フルタイムで通勤してもらう派遣社員を募集しても、今の時代はなかなか見つかりません。9時5時出勤でない働き方を認めることが、人手不足解消の鍵になると思います」(工藤氏)

 今後は、在宅スタッフのさらなるモチベーションやスキル向上を目指して、担当の業種をチェンジする人事異動や、新しい資格取得をサポートする研修制度も取り入れていく姿勢だ。

 離れていても一緒に働ける。時間と場所にとらわれずに無理なく働くには、心理的距離を埋めようとする思いとルールづくりが大切なのだ。