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機械制御に特化したオリジナルのエッジAIを研究・開発しているベンチャー企業・エイシングでは、1年前から独自の採用活動を行っている。地方に眠るエンジニアスキルの高い人材、いわゆる“隠れエリート”を発掘し、採用する手法だ。自分の能力の生かし方に気付かず、適職に就けていない若者を見つけ出し、最先端のAI開発企業に採用する裏側とは。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)

 礼儀正しく元気があって、スキルも高く自発的に行動できる――こうした人材は、売り手市場である今、どの企業も喉から手が出るほど欲しいはずだ。しかし、1億総活躍時代においては、どこか欠けているところがあっても、ひとつの能力がずば抜けて突出している人材もまた、重要な戦力になることは間違いない。

 機械制御のエッジAIを開発するベンチャー企業・エイシングは、独自の採用フローで年間7人の人材を採用してきた。その多くは学力や技術力を持っているものの適職に就けていなかった“隠れエリート”たち。多くのIT企業でエンジニア不足が深刻化している昨今、スキルさえあれば引く手あまたなはずなのに、就職機会を失っている人が意外と多いのだ。

 エイシング代表取締役CEOの出澤純一氏は「難しい問題をプログラミングで解けるのに、遊び感覚でやっていることがほとんど。その技術が世の中で必要とされていることを知らずに、埋もれてしまっている人がたくさんいる」と語る。

「特に地方だと都市部と価値観が違いますから『うちの息子はずっとPCに向かっている』と親御さんは不安になるばかりで、本人に眠る才能に気付けない。実際に採用してみると、私たちの仕事はオタクな感覚を持っている方がフィットしやすいこともあり、皆楽しく働いています」(出澤氏)