いよいよ本日よる11:15から「エピソードゼロ 狙われた半沢直樹のパスワード」放送!

平成の民放テレビドラマ視聴率史上第1位を記録したドラマ「半沢直樹」。「倍返しだ!」で日本中を熱狂させたその続編が、ついに2020年4月スタートのTBS日曜劇場で放映される。その序章として『半沢直樹イヤー記念・エピソードゼロ ~狙われた半沢直樹のパスワード~』が本日よる11:15から放映される。主演の吉沢亮が演じるのは、新興IT企業「スパイラル」の新人プログラマー高坂圭。新入社員の浜村瞳役に今田美桜、ほかにも緒方直人、井上芳雄、北村匠海といった人気と実力をかねそなえた豪華俳優陣の出演が話題だ。

4月放映の続編ドラマ原作となるのは、池井戸潤氏の『ロスジェネの逆襲』と『銀翼のイカロス』の2作品。そこで「半沢直樹イヤー」の幕開けを記念して、「週刊ダイヤモンド」での連載後、2012年に単行本が発売された小説『ロスジェネの逆襲』の3章までを全39回の連載形式で期間限定公開する。*2020年3月末まで

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「じゃあ、結果を出してくれ」

 半沢はいった。「成功報酬という選択をした以上、君が出すべき結果は、ひとつしかない。買収を成功させることだ」

「もちろん。期待していただいて結構です」

 諸田は、挑むような眼差しを半沢に向けると、一礼して部屋を出て行く。その背を見送った半沢は、ひとり深いため息を洩らした。

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 だが、諸田の鼻息とは裏腹に、三木をリーダーとしたプロジェクトチームは、それから一週間ほど経っても具体的なスキームを出せないでいた。半沢がその迷走ぶりを知ったのは、その日、顔を出した同チームの打ち合わせの席でだ。

「東京スパイラル側に対して、こちらの買収意図を伝えるところからはじめるべきだと思います。相手の態度が確定しないと、こちらのスキームも決められません」

 発言したのは、営業本部の金谷という男だった。長く営業の第一線で働いてきた泥臭い男だが証券の実務には精通している。

「まあ、それはそうだよな」

 打ち合わせの進行役をしているリーダーの三木が、ノートに書き付けながらうなずいた。

「平山社長から、内々に打診していただくよう話してみるか」

 三木の発言を肯定する場の雰囲気に、半沢は慌てた。