ニューヨーク証券取引所で6月撮影
貿易戦争、地政学上の混乱、世界的な過剰債務といった逆風をすべてはねのけ、2019年は投資家にとって過去最高の年になったのかもしれない。写真はニューヨーク証券取引所で6月撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

[ロンドン 20日 ロイター] - 貿易戦争、地政学上の混乱、世界的な過剰債務といった逆風をすべてはねのけ、2019年は投資家にとって過去最高の年になったのかもしれない。

 すさまじい数字だ。世界の株式時価総額は10兆ドル以上膨らみ、債券は絶好調、石油は約25%も上昇した。かつて危機が発生したギリシャとウクライナの市場が最も好調で、金相場も輝いた。

 S&P総合500種株価指数と、約50カ国をカバーするMSCI世界株価指数はそれぞれ30%と24%上昇し、過去最高値を更新。欧州、日本、中国、ブラジルの株価がすべて、ドル換算で20%以上値上がりした。

 ほぼすべての市場が下落した2018年が、鏡映しになっただけかもしれない。しかし重要な市場のけん引役が2つあったのも確かだ。

 ひとつは中国が景気対策に本腰を入れたこと。もうひとつは、10年強ぶりに利下げを実施した米連邦準備理事会(FRB)を先頭に、先進国の中央銀行が金融政策の方向を転換したことだ。

 ジュピターのアブソリュート・リターン・ファンドを運用するジェームズ・クルニー氏は「今年はFRBが味方についてくれた感じだ」と語る。