また、今後の展望について、Trudel氏は「将来的には、子どもの人数や家事、育児の分担など家庭での役割に関係する因子が、仕事の状況と相互に作用して血圧を上昇させている可能性についても検討したい」と話している。

 ただし、この研究はホワイトカラーの労働者のみを対象としているため、Trudel氏らは「シフト勤務者や肉体労働者には、今回の結果は当てはまらない可能性がある」と強調している。また、同氏は「長時間労働は心臓の健康に悪い可能性があることを知っておくことが重要だ」とし、「労働時間が長い人は、ウェアラブルな家庭血圧計の使用について医師に相談するとよい」と助言している。

 なお、この助言について、2人の専門家も同意している。米ノースウェル・ヘルス傘下のサンドラ・アトラス・ベイス心臓病院のBenjamin Hirsh氏は「“サイレントキラー”にもなりうる仮面高血圧は、ウェアラブル血圧計を使えば簡単に診断できる」と話している。一方、米レノックス・ヒル病院のSatjit Bhusri氏は「仮面高血圧を未診断のまま放置すると、心筋梗塞や脳卒中の発症リスクが高まる」と指摘。「医師は、患者の仕事内容や職場環境などの背景について把握しておく必要がある」としている。(HealthDay News 2019年12月19日)

https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/high-blood-pressure-health-news-358/lots-of-overtime-could-send-your-blood-pressure-soaring-753178.html

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