平成の民放テレビドラマ視聴率史上第1位を記録したドラマ「半沢直樹」。「倍返しだ!」で日本中を熱狂させたその続編が、ついに2020年4月スタートのTBS日曜劇場で放映される。

続編ドラマの原作となるのは、池井戸潤氏の『ロスジェネの逆襲』と『銀翼のイカロス』の2作品。そこで「半沢直樹イヤー」の幕開けを記念して、「週刊ダイヤモンド」での連載後、2012年に単行本が発売された小説『ロスジェネの逆襲』の3章までを全38回の連載形式で期間限定公開する。*2020年3月末まで

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「それにしても、いくら東京中央銀行でも、今回の買収を成功させるのは難しいと思うな。お前、なにかスキーム、思い付くか」

 尾西に問われ、森山は言葉に詰まった。

 アドバイザー契約を失ってしまったのは痛い。しかし、だからといってこれという有効なアドバイスがあったかといわれれば、たしかに難しい。

「銀行がどんなスキームでやってくるのか見物じゃねえか」

 そういって尾西は、皮肉な笑いを唇の端にためた。

「それにしても、いくら東京中央銀行でも、今回の買収を成功させるのは難しいと思うな。お前、なにかスキーム、思い付くか」

 尾西に問われ、森山は言葉に詰まった。

 アドバイザー契約を失ってしまったのは痛い。しかし、だからといってこれという有効なアドバイスがあったかといわれれば、たしかに難しい。

「銀行がどんなスキームでやってくるのか見物じゃねえか」

 そういって尾西は、皮肉な笑いを唇の端にためた。