セミナーでは「やり方」を、
「かばん持ち」では「あり方」を学ぶ

 私は、自称「パクリの天才」です。

「マネこそ、最高の創造である」と考え、他社のマネばかりしてきました。

 じつは、「かばん持ち」も、パクリです。

 私の「かばん持ち」は、株式会社ザメディアジョン、山近社長のマネです。

 山近社長との出会いは、13、14年ほど前になります。山近社長が「大学生に『かばん持ち』をさせている」(「鞄持ちインターンシップ」……商標登録)ことを知った私は、さっそくパクッて、「経営者向けの『かばん持ち』」をプログラム化しました。

「小山さんが『かばん持ち』を始めたのは、私がきっかけでしたから、まさか私が小山さんのかばんを持つことになるとは、当時は思ってもみなかったですね。なのに今では、実践経営塾の社長の中で、私がいちばん多く、小山さんの『かばん持ち』をしているのではないでしょうか。もう10回ですからね」(山近社長)

 いつもは「人にかばんを持たせていた」山近社長が、初めて人のかばんを持ったとき、「あまりのキツさに我を忘れそうになった」と言います。

「スタバ(スターバックスコーヒー)で怒られ、ドトール(ドトールコーヒー)で叱られ、最初のうちは叱られてばかりで、『何でお金を払ってまで、こんなことを言われなきゃいけないのか』と理不尽な思いをしていましたね。それで、3日目(水曜日)に逃げました(笑)。

 小山さんが講演をしている最中に逃亡を図って、近くにあった神社の境内で2時間ほど泣きました。何の涙か自分でもわからないのですけど、体力的にキツいとか、くやしいとか、いろいろあったのだと思います。

 木曜日に、気まずい思いで戻ると、小山さんがパチンコに連れていってくれたんです。私は全然出なくて、1万円が40分でパー。ところが小山さんは、連チャンしている。それを見ていたらまた悲しくなって、『どうしても外せない仕事が入った』とウソをつき、広島に帰りました(笑)」(山近社長)