それは、「社長の仕事は、現役の社長からしか学べない」からです。

「実践経営塾」などのセミナーでは、会社経営の具体的なしくみや「やり方」を学べますが、「社長としての『あり方』や『考え方』を学ぶには、『かばん持ち』しかない」と多くの社長が口をそろえる。セミナーで話を聞くのと、実際に私の横で見聞きし、体験するのとでは、雲泥の差があるのです。

「社長としての考え方を学びたいなら、小山さんの隣に立って、小山さんと同じ目線で周りを見て、社長はどうあるべきかを毛穴から吸収させるのがいちばんです。

 かの渋沢栄一さんは、思想と実践の大切さを『論語と算盤』と表現しましたが、『実践経営塾』と『かばん持ち』の2つが、小山さん流の『論語と算盤』に当たるのではないでしょうか。

 結果を出している人には必ず理由があって、多くはその人の『習慣』になっています。だとしたら、結果を出している社長の習慣を学び、マネをしたほうがいいですよね……」(山近社長)

「社長がどういう仕事をしているのか」を教えてくれる先生(しかも現役の社長)は、世の中にひとりもいません。おそらく、私以外は……。

 だから多くの社長が、高いお金を出してでも、私のかばんを持とうとするのです。

 1989年の社長就任以来、私は数千人の社長を見てきました。

 指導した会社は600社以上に及びますが、相談にきたときは8割が右肩下がりで、3割5分が「赤字」です。でも、現在、その中で倒産した会社はゼロ。5社に1社は「過去最高益」です。武蔵野自体も15年連続増収増益。今なお記録更新中です。

 おかげさまで、2000年度、2010年度に「日本経営品質賞」を日本で初めて2度受賞しました。

 最初の受賞を機に、本格的に他社の経営を支援する、経営サポート事業に乗り出しました。

 経営にとって最も重要なことは3点――(1)現場、(2)環境整備(朝一番の掃除)、(3)経営計画書だと口酸っぱく言ってきました。真実は「現場」にしかありません。