日欧中銀のデジタル通貨研究
日銀、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行など中央銀行6行と国際決済銀行(BIS)は共同のグループを設立し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の活用のあり方を検討する。写真はフェイスブックが計画するリブラとEU旗。2019年10月、サラエボで撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 22日 ロイター] - 日銀、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行など中央銀行6行と国際決済銀行(BIS)は共同のグループを設立し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の活用のあり方を検討する。異例の共同研究の背景には、急激に進む技術革新とフェイスブックが計画するデジタル通貨「リブラ」の脅威がある。金融政策のツールとしてのCBDCの可能性も議論するが、共同チームはマイナス金利政策への懐疑的な見方が高まる欧州の中銀と同政策を維持する日銀が「呉越同舟」の格好になる。

世界初の事例

 共同研究に参加するのは、日銀、カナダ銀行、イングランド銀行、ECB、スウェーデン・リクスバンク、スイス国民銀行、BIS。これまで日銀は二国間での調査・研究は行ってきたが、6つの中銀が共同で研究を進めるのは世界初となる。急速な技術変化や民間のイノベーションの動きなどに対応するため、参加国の中銀で協力して調査・研究を進める。年内に報告書をまとめる見通しだ。

 議論の主なトピックスは、中銀デジタル通貨の活用のあり方やサイバーリスクへの対応など。民間企業がすでに電子マネーなどの機能を拡充していることを背景に、民間の決済インフラと比較してデジタル通貨のメリットはどこにあるのかも議論の焦点となる。