保険商品ランキング#04Photo by Akio Fujita

保険ショップなど乗り合い代理店の拡大もあり、保険商品の内容に対する“消費者の目”は厳しくなってきた。そうした中で商品開発に工夫が見られる、もしくは最近頑張っている保険会社はどこなのか。保険のプロたちが選んだのは、意外にもあの大手生保の子会社だった。特集「保険商品ランキング【2019年度下期版】」(全8回)の#4では、番外編として保険会社ランキングを作成してみた。(ダイヤモンド編集部編集委員 藤田章夫)

 街中にある保険ショップなど、複数の保険会社の商品を取り扱う乗り合い代理店で、商品を比較することが当たり前の時代になった。だが、それはここ10年足らずのこと。それまでは、保険会社が自社商品を専属の販売チャネルを通じて売るスタイルだった上、複雑かつ専門用語が多い保険商品は、そもそも比較するのが困難だった。

 だが、どんな商品であっても購入する際に比較検討するのは当たり前。いくら複雑とはいえ、そういうニーズがあるのは保険商品も同様だ。また、2016年5月末に行われた保険業法の改正により、複数の商品を取り扱う場合は比較して販売することが義務付けられたことも相まって、保険商品を比較する文化が急速に根付いてきた。

 その結果、保険商品の開発競争はより激しさを増し、商品開発に工夫を凝らした保険会社による仁義なき戦いが繰り広げられている。そうした中で保険のプロたちは、どの保険会社の商品開発の姿勢や工夫された商品を評価しているのだろうか。

 そうした疑問に答えるべく、今回初めて、保険のプロ24人が選別した保険会社ランキング【2019年度下期版】を作成した。次ページをご覧いただきたい。

ランキングについて:生命保険に詳しいフィナンシャルプランナーや保険代理店経営者など24名に、普段から顧客から保険商品に関する相談を受ける中で得られた知見をベースに、各保険会社の商品を評価してもらい、ランキングを作成した。24名の名前と肩書きは記事末に掲載した。