[台北 29日 ロイター] - 米アップル<AAPL.O>に製品を供給する台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業<2317.TW>は、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に関し、先行き不透明感はあるものの、今後も供給義務を果たせると表明した。

鴻海は28日付の文書で「特定の生産慣行についてコメントはしないが、全世界の供給義務を確実に果たすための対策を講じたことは確認できる」とした。

中国で新型コロナウイルスによる肺炎の死者は132人に達し、感染者は6000人近くに増加した。中国政府は春節(旧正月)の連休を3日間延長し、2月2日までとした。

武漢市に大規模な生産施設を持つ鴻海は、中国にある工場は暦通り祝日に休業しており、中国国内の企業が通常業務を再開するまで休業を続けると表明。

アップルは28日に第1・四半期(10─12月)決算を発表した際、新型コロナウイルスがもたらす先行き不透明感を踏まえ、1─3月期について、通常よりも幅が広い売上高見通しを示した。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、「新たに起きた状況について私たちは引き続き多くのデータを集めており、注意深く見守っている」と述べた。

武漢市一帯にサプライヤーがいるが、代替策もあると述べた。武漢市一帯以外の工場は春節の連休が明けても、2月10日までは業務を再開しないとみられるが、この遅れは、幅を広げた売上高見通しに織り込まれていると語った。