アトラエが開発したゲーム「wevox values card」 写真提供:アトラエ

「人狼(じんろう)」ゲームや人生ゲームなどのボードゲームを、企業のチームビルディングに活用するケースが増えている。楽しみながら相手の性格や価値観を知ることができる、体験型の研修としての需要だ。中にはボードゲーム好きが高じ、自社でオリジナルのボードゲームを作った企業まで登場するほどだ。単なる遊びにとどまらない「ボードゲーム」が生む意外な効果の実態に迫った。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)

 近年、トランプや人生ゲームなどの旧来ゲームとは異なる新しいボードゲームが次々と生まれ、SNSやYouTubeで拡散され流行している。

 代表的なものとして挙げられるのは、集団で行う心理戦「人狼(じんろう)」ゲームだ。人狼はテレビ番組や映画になるほどブームとなり、渋谷には人狼専門の体験施設『人狼HOUSE』まで存在する。ほかにも、言葉を組み合わせて遊ぶ大喜利カードゲーム「たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。」は、プレイ中の画像をユーザーがツイートしたところ、4万件もリツイートされ、一気に人気ボードゲームの仲間入りを果たした。

 最近、このボードゲームを企業内でも楽しむ事例が増えている。freeeやBASE、マイナビなどの企業では、会社の部活動の一貫でボードゲーム部を発足しているほか、企業研修として正式に取り入れられているケースも多い。社員の本質的な性格を楽しみながら知ることができたり、社員同士の距離が縮まりチームの一体感を生んだりする効果が期待できるためだ。