昨年10─12月の生産は前回14年の消費増税時を上回る落ち込み
1月31日、昨年10─12月の生産は前回14年の消費増税時を上回る落ち込みとなった。写真は都内で17日撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 31日 ロイター] - 昨年10-12月の生産は前回14年の消費増税時を上回る落ち込みとなった。GDPはマイナス成長が確実視されており、年明けの日本経済も、当初見込みより設備投資回復の遅れが色濃くなってきた。5G向け半導体需要の回復は期待されているが、他の投資の様子見で吹き飛びかねず、資本財の弱さを中心に生産は回復の遅れを余儀なくされるとの見方が強まっている。

生産の基調、前回増税時より弱いとの見方

 12月の鉱工業生産は前月比プラス1.3%と市場の予想を上回ったが、経済産業省では「10、11月の大幅低下の戻りとしては大きなものではなかった」とみている。

 伊藤忠総研・武田淳チーフエコノミストも「10-12月期の成長率はマイナス成長が確実」としたうえで、新型肺炎によるリスクも踏まえて「今後の生産の回復は当初見込みより遅れるだろう」と、従来より弱気の見方に傾いている。

 10-12月を通してみると、生産水準は前期比4.0%の落ち込みとなり、前回消費増税時の14年4─6月の2.9%の減産幅を超す減少幅となった。12月の出荷は現基準で最低となった前月から横ばいとなり、在庫が積み上がっている。