米連邦準備理事会
2月5日、昨年秋に生じた米短期金利の急騰は、米連邦準備理事会(FRB)に金融緩和と金融規制緩和という2つのアクセルを踏み込ませている。写真はワシントンで昨年3月撮影(2020年 ロイター/Leah Millis)

[東京 6日 ロイター] - 昨年秋に生じた米短期金利の急騰は、米連邦準備理事会(FRB)に金融緩和と金融規制緩和という2つのアクセルを踏み込ませている。金融緩和と規制緩和のポリシーミックスは、金融セクターの内外でレバレッジをさらに拡大し、潜在的リスクを蓄積しかねない。市場参加者の間ではFRBと市場との対話に不安を抱く声も出ている。

金融規制緩和の橋を渡るFRB

 FRBは昨年9月半ば以降、銀行向けに大量の流動性を供給してきた。しかし、今回の金利急騰がインターバンク市場ではなく、より幅広い参加者が集うオープン市場のレポ取引で発生したため、再発防止には銀行セクター向けの資金供給だけでは不十分との認識を持つに至ったようだ。

 FRBは金融規制の緩和に乗り出し、一度は封印した扉を次々に開け始めている。

 FRBを含む5つの米監督機関は1月30日、ヘッジファンドやプライベートエクイティ(PE)に対して、銀行の自己資金による投資を禁じる「ボルカ―ルール」に基づく規制の緩和を提案し、現在パブリック・オピニオンを募集中だ。

 ボルカ―ルールを浸透させるべく、様々な規制が2013年に導入されて以来、「コンプライアンス上の不透明性が高まったうえ、ルールが本来意図しない制約を銀行に課し、一部のサービスや営業を圧迫している」とFRBは言う。