もっとも米連邦準備理事会(FRB)が見通しを変更する要因はなく、引き続き政策金利は維持されるだろう。

●FRB動くに不十分、年内は据え置き

 <チェリー・レーン・インベストメンツ(ニュージャージー州)のパートナー、リック・メックラー氏>

 雇用者数は予想を上回った。景気が一段と強くなれば金利上昇が示唆されるため、市場は現時点では経済が過熱もせず、冷え込みもしない状態を望んでいる。

 市場は新型コロナウイルスを巡る最新のニュースに反応している。米市場はうまく吸収できるとの見方から上向いているが、中国が受ける影響は想定よりも拡大するとのニュースも数多く出ている。

 米連邦準備理事会(FRB)は年内の大半はどちらの方向にも動かないとの見方が市場で大勢になっているようだ。1月の数字は堅調だったものの、過去の数字は下方修正されるという今回の結果は、FRBが何らかの措置を講じるには十分ではない。

 ただ、財政赤字の増大と政府支出が景気浮揚の要因になっているという2つの事実は将来的に金利にマイナスの影響を及ぼすと感じる人たちもいるだろう。多くの人が将来的にはそのように考えるようになる。

●予想通り堅調、新型肺炎で製造業の低調続く

 <ウェルズファーゴ・インベストメント・インスティチュート(セントルイス)のシニア国際市場ストラテジスト、サミール・サマナ氏>

 非農業部門雇用者数の伸びは予想を上回った。重要なのは労働参加率が引き続き上昇したことだ。失業率も上昇したが、おそらく労働参加率が上昇したためだろう。賃金や労働時間も安定的だった。

 全体的には予想に沿った非常に堅調な内容だった。製造業は依然として低調だが、これまでの傾向が続いているだけで驚きはない。むしろ、新型コロナウイルスの影響で引き続き低調に推移するだろう。世界的な供給網に影響が及ぶ可能性がある。

Copyright©2020 Thomson Reuters 無断転載を禁じます