「自宅で運動を続けられる体験を追い求めて動画サービスやYouTubeを試してみたけれど、結局継続できずに諦めたという人はたくさんいます。自分たちはSOELUを提供する上でユーザーにアクティブに継続してもらえる仕組みを第一に考え、ひたすら科学してきた。その結果として、特に課題が大きかったワーキングマザーやマタニティーの人たちに価値を感じてもらえることができています」(蒋氏)

 自宅で運動を継続してもらうには、一定の「強制力」が必要だというのが蒋氏の考えだ。ライブレッスンは予め時間が決まっている上に、先生に見られるので緊張感もある。自由に時間を選べて、自分1人で進める録画配信に比べて強制力が大きい。

 一方で少人数のライブレッスンならではの難しさもある。録画配信とは違ってレッスンごとに参加人数の上限が決まっているため、サービスを拡大していく上では毎日複数のレッスンを安定して用意できる仕組みが不可欠だ。またユーザーがどんな場所からアクセスしても、最低限の画質や音声環境を担保できなければならない。

アプリの自社開発や、保証制度で高い継続率をキープ

 SOELUでは現在までに個人投資家やANRI、KVP、iSGSインベストメントワークスなどのベンチャーキャピタルから累計で5億円以上を調達しているが、その資金を基に基盤作りに力を入れてきた。250人以上のインストラクターとタッグを組みレッスンの数を拡充するとともに、キモとなるライブ配信システムも他社のビデオ通話ツールから内製に切り替えるなど、サービスの品質を追求してきた。

 その上で「より継続しやすくなるため」のユニークな工夫も取り入れている。赤ちゃんが泣いてしまってレッスンが続けられなくなったら再度チケットを保証してくれる制度や、出産前などに最大6カ月間休会できる仕組みは代表例だ。

 これらの仕組みがワーキングマザーやマタニティを中心としたユーザーを惹きつけ、延べレッスン受講数は10万回を突破。ユーザーの1年後継続率も90%を超える。

 新たな取り組みとしては、2月下旬をめどにライブビューイングのようなかたちで、人数制限なくレッスンを閲覧できる機能を搭載する。上限人数を超えて参加するユーザーはあくまでライブを視聴するだけで、個別のフィードバックはもらえないが「お気に入りの先生であればライブビューイング形式であっても参加したい」というユーザーも多いそうだ。