20~40代、低価格フィットネスの覇権を狙う

 一口にフィットネスサービスと言っても、ユーザー層や価格帯などに応じてその領域は細かく分かれるが、SOELUがまず狙っていくのは「20代~40代の女性向け×低価格」の領域だ。

 たとえば中高年の主婦向けフィットネスでは2000店舗を構え80万人以上の会員数を抱える米国発のカーブスが圧倒的な存在感を放ち、男性ビジネスマン向けには、無人ジムスタイルを取り入れたエニタイムフィットネスやジョイフィットなどが勢力を広げている。

 このような、価格破壊とユーザー体験の差別化によって新しいカテゴリーを作った事例を、20代~40代の女性の市場でいかに作っていけるかが当面の課題だ。SOELUではライブレッスンを軸とした“オンラインスタジオ”というアプローチで対象領域での覇権を狙う。

「今までは比較的高単価なホットヨガスタジオや女性向けのジムなどがよく利用されていましたが、なかなか5年10年と長期に渡って継続するものではありません。特に30代を超えてくると『ファッションとしてのフィットネス』から美容や体調維持といった『ビューティー・ヘルスケアのためのフィットネス』へと、フィットネス施設を使う女性の心理がシフトしていきます」

「(ビューティー・ヘルスケアのためのフィットネスにおいては)エンタメ性はそこまで高くなくても、手頃な価格帯で自宅にいながら利用でき、なおかつ継続できることが重要。既存のユーザーさんからもその点に価値を感じてもらえています。まずはこの市場をしっかりと取りにいくべくサービスをアップデートしていく予定です」(蒋氏)

 中長期的には現在提供するライブレッスンの仕組みを男性やシニア層にも広げていくほか、新しい切り口としてオンライン上での「パーソナルダイエット」や半無人のライブスタジオなどに取り組む計画もある。

 手頃な価格帯とユーザー体験の差別化によって、フィットネス領域に新しいインパクトを与える、SOELUの挑戦は始まったばかりだ。