「年収1000万円超え」にたどり着く人が重視する、実力以外の要素「年収1000万円超え」にたどり着いた人の特徴とは? Photo:PIXTA

年収1000万円超は給与所得者の5%
狭き門を突破する「実力」以外のカギ

「年収1000万円」はサラリーマンの一つの夢でしょう。しかし、国税庁の民間給与実態統計調査(平成30年分)によれば、年収1000万円を超える人の割合は全体の5%、人数にして給与所得者5026万人のうち248万人にすぎません。狭き門です。

 年功序列でエスカレーター式に1000万円を超えていくいわゆる超一流企業や、新卒から高給をもらえる戦略コンサルタントのような会社ではない、一般的な企業に勤めている人が年収1000万円を超えるにはどうすればよいか。

 このテーマを考える際に気を付けるべきは、給与は自分の実力と努力だけでは決まらないということです。例えば、同じシステムエンジニアでも成長が長らく低迷している業界で働くのと、成長著しいSaaS領域で働くのではまったく給与水準が変わってきます。つまり、同じ仕事でも属する業界によって給与水準が異なるということです。

 同じ業界の中では、業界順位が高い方が給与水準は上がります。広告業界であればやはり電通、博報堂の給与が高く、中堅の広告代理店とは差があります。やはり業界のトップ2くらいに入っていないと、高水準の給与の維持は難しいでしょう。

 また、BtoBのビジネスのほうがBtoCよりも給与が高い傾向があり、BtoBの中ではより顧客に近い「ゼネラルコントラクター」のほうが給与は高くなります。元請けのほうが下請けよりもうかるので、給与水準も上がるわけです。さらに、同じ会社の中でも仕事がコストセンターに属するのか、プロフィットセンターに属するのかで差が出てきます。