また、医療機関を受診する際にはマスクを正しく着用し、手洗い・消毒、咳エチケットを徹底してください。この際、公共交通機関を使うことは避けて自家用車を利用するなどしてください。自力での移動が難しい場合は、「帰国者・接触者相談センター」の担当者に相談してください。

 一方では、ここのところ、渡航歴がない、新型コロナウイルス感染症の患者との明らかな接触歴が見られない、感染伝播経路がはっきりしない患者さんが確認されています。このような患者さんを早期発見するために、発熱等の風邪症状が見られるときは、学校や会社を休み外出を控えると同時に、厚労省が発表した新型コロナウイルス感染症についての帰国者・接触者相談センターへの相談・受診の目安を参考に、帰国者・接触者相談センターへの相談を検討してください。

・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方
 (解熱剤を飲み続けなければならない方も同様)
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方

 なお、高齢者、 糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD 等)などの基礎疾患がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方、そして妊婦の方は、重症化のリスクを考えて、上記の状態が2日程度続く場合には、帰国者・接触者相談センターに相談してほしい、としています。

 このほかに、自分の症状への不安などの一般的な問い合わせに関しては、厚生労働省の相談窓口(フリーダイヤル0120-565653、FAXは03-3595-2756、毎日午前9時~午後9時まで受付)に、連絡するという方法もあります。

 現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、安易な受診は医療機関を混乱させ、また、逆に医療機関にて新型コロナウイルスに感染してしまう危惧もあるので、症状と経過について相談窓口で十分にお話しし、受診の要否についてご相談ください。

もう国内で感染が広がっているのでは?

 武漢で起こっている状況は「地域内感染伝播」といって、もはや誰から誰に感染しているのかというルートをたどれなくなっており、季節性のインフルエンザなどと同じ状況になっています。

 これまでのところ、日本国内ではある程度感染ルートをたどることができ、「限定的なヒト-ヒト感染」が起こっている状態にとどまっていました。しかし、感染していても症状のない人(無症候例)や軽症の人からひそかに感染が広がり、まだ新型肺炎として顕在化していないだけの可能性もゼロではありません。過剰に心配する必要はありませんが、一方では地域内感染伝播が疑われるような事例が出てきています。

 もし今後、とある地域で「誰から感染したかわからない患者さん」が次々と出てきた場合には、地域で感染伝播が進行している状況を考えねばなりません。国内の新型コロナウイルス対策は、新たなフェーズへ突入することになるでしょう。次の局面に備えて、少しでも感染伝播を減らすために、自分でできることを考えていく必要があります。