カンボジア・シアヌークビル沖に浮くクルーズ船
2月14日、新型コロナウイルスが急拡大し、感染者発見が相次ぐクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」は横浜港での長期停泊を余儀なくされ、クルーズ業界に厳しい視線が向けられている。写真はカンボジア・シアヌークビル沖に浮くクルーズ船(2020年 ロイター/Soe Zeya Tun)

[ニューヨーク/ベンガルール 14日 ロイター] - 新型コロナウイルスが急拡大し、感染者発見が相次ぐクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」は横浜港での長期停泊を余儀なくされ、クルーズ業界に厳しい視線が向けられている。

 総額460億ドルの規模を誇る世界のクルーズ業界は、カーニバル、ロイヤル・カリビアン・クルーズ、ノルウェージャン・クルーズラインの大手3社が牛耳るが、新型ウイルスの感染拡大によってむしばまれている。

 アジアはクルーズ船観光業にとって、成長の可能性が大きい地域との見方が多い。業界団体のクルーズライン国際協会(CLIA)によると昨年、アジア海域で運航されたブランドは39に上る。

 新型ウイルスがクルーズ業界に及ぼす長期的な影響は、まだ、はっきりしていない。だが、アナリストの一部は投資家に、クルーズ船運航会社株の売却には慎重になるようアドバイスしている。

 モーニングスターは、最近の投資家向けリポートで「投資家にはパニックボタンを押さないよう念を押してる。SARS(重症急性呼吸器症候群)や新型インフルエンザ(H1N1)、ジカウイルスなどの感染拡大の翌年に、カーニバルやロイヤル・カリビアンはプラス成長を遂げ、業界全体に対する需要の底堅さを示した」と指摘した。