2月18日、トム・ベネルさんが香港で営むオリーブオイル販売事業は、昨年の政府抗議デモによって主要顧客であるホテルやレストランから客足が遠のき、痛撃を食らった。写真は人気のない香港のレストラン。17日撮影(2020年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港 18日 ロイター] - トム・ベネルさん(46)が香港で営むオリーブオイル販売事業は、昨年の政府抗議デモによって主要顧客であるホテルやレストランから客足が遠のき、痛撃を食らった。彼は今、新型コロナウイルスの感染拡大にノックアウトされることを恐れている。

 ベネルさんが経営する創業20年のオリーブズ・アンド・オイルズは、香港で20以上の五つ星ホテルのほか、クラブやデリ、レストランに商品を供給している。

 小売り・観光業と貿易・金融業が両輪のように働く香港経済は、デモの影響で10年ぶりの景気後退に見舞われている。そこに新型コロナウイルス感染拡大が加わって観光客が激減し、店舗に出掛ける住民も減った。

 商売上がったりのベネルさんは、節約のために10代の息子2人をインターナショナルスクールから退学させた。状況が改善しないようなら、1993年から住み続けてきた香港を離れざるを得ないかもしれない。

「(新型コロナウイルスが)とどめの一撃になりそうだ。恐ろしい。これまでで最悪の事態だ。信じられない」

 香港経済は3・四半期連続でマイナス成長となっており、デモの影響で小売売上高は昨年12月に19.4%も減少。1月には過去最悪の約30%減を記録したとみられている。