[ワシントン 25日 ロイター] - 運輸事故の調査と勧告を行う米運輸安全委員会(NTSB)は25日、米電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA.O>の乗用車「モデルX」の半自動運転機能「オートパイロット」について、安全システムの欠陥が2018年の死亡事故を引き起こしたと厳しく批判した。運輸規制当局である米道路交通安全局(NHTSA)による同機能の監督手法に対しても、指導が間違っていたと指摘した。

事故はカリフォルニア州マウンテンビューの高速道路で発生。中央分離帯に衝突し、運転していた男性が死亡した。委員会は、テスラのオートパイロットの設計を問題視。NHTSAについては、人気が高まりつつある運転支援機能の安全性監督で不作為があったと非難し、こうした機能が不当なリスクをもたらすことがないよう、査定を完璧にすべきだとした。

またNTSBは、男性が当時、運転中に米アップル<AAPL.O>の「iPhone(アイフォーン)でゲームをしていたことが確認されていることから、アップルなどのスマートフォンメーカーも非難。運転中はユーザーがスマホを使えないようにするのを怠ったと批判した。米労働安全衛生局に、従業員のよそ見運転に対処しない雇用主に規制措置を取るよう求めた。

NHTSAはオートパイロットが使われていたとみられる状態でのテスラ車事故14件を調査するためチームを派遣しているが、同社に何の措置も講じていない。

NTSBのサムウォルト委員長は「いかなる半自動運転車のドライバーも、まるで完全自動運転車にいると決め込むことができないようにすべき時だ」と語った。

NHTSAはNTSBの勧告を慎重に検討すると述べた。