ゆうちょ銀、「七人の侍」の過半が退社
2月27日、ゆうちょ銀行が収益力の強化を目指してゴールドマン・サックスなどから登用した運用プロフェッショナル「七人の侍」のうち、過半数が既に退社したことが分かった。写真は都内で2016年8月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 27日 ロイター] - ゆうちょ銀行が収益力の強化を目指してゴールドマン・サックスなどから登用した運用プロフェッショナル「七人の侍」のうち、過半数が既に退社したことが分かった。同行は来年度末までにオルタナティブ投資残高を8.5兆円に拡大するとの目標を既に大幅に引き下げており、市場部門のリスクテイク姿勢の後退と見る向きも少なくない。

 ゆうちょ銀行は、同じく日本郵政ホールディングス傘下のかんぽ生命と並ぶ郵政グループの稼ぎ頭。民間銀行と異なり融資業務ができないことから、収益の大半を市場での資金運用益に頼る「一本足打法」の構造となっている。

 215兆円と莫大な運用資金をもつ世界有数のアセットオーナーのゆうちょ銀行だが、世界的な低金利や日本銀行のマイナス金利政策の影響で、従来の日本国債を中心とした投資からはもはや運用収益はほとんど見込めない状況だ。

 そのため郵政グループ3社が上場した2015年、株式や外国債券といったリスク性資産や、ヘッジファンド、プライベートエクイティ(PE)などのオルタナ資産に投資対象を広げて高度な運用を行うことで収益力強化を図ろうと、黒澤明監督の映画作品になぞらえて「七人の侍」と名付けた運用プロフェッショナルを外部から登用し、急ピッチで運用改革に取り組んできた。