累計27万部を突破! 『社内プレゼンの資料作成術』『プレゼン資料のデザイン図鑑』などプレゼンの定番シリーズ最新刊『パワーポイント最速仕事術』から、効果的なスライドを最速でつくる「パワポ操作法」を紹介します。著者は、ソフトバンク在籍時に、孫正義氏から何度も「一発OK」を勝ち取ったほか、孫氏のプレゼン資料作成も担当しましたが、超多忙だったため、そのような優れたプレゼン資料を「最速」でつくる必要性に迫られていました。その結果生み出された、超実践的な「パワポ仕事術」は、きっと多くのビジネスパーソンの参考になるに違いありません。

PowerPointを立ち上げて<br />即座にやっておかないと、<br />あとで「面倒」を引き起こす<br />小さいけれど「超重要」なこととは?Photo: Adobe Stock

スライド番号は「スライドの右下」に置く

 スライド番号は地味な存在ですが、社内プレゼンや営業プレゼンなど、相手とディスカッションを行う可能性のあるプレゼンでは重要な役割を果たします。

 たとえば、相手が「3ページの内容について確認したい」と言えば、すぐにそのスライドを表示することができるからです。また、上司にスライド・チェックを受ける場合も、スライド番号をつけていないと、修正箇所の共有が困難になります。「スライド番号」の扱いを疎かにすることで、あとあと面倒くさいことになりがちです。

 だから、仕事を最速化するためには、パワーポイントを立ち上げたら、真っ先に「スライド番号」を設定するクセをつけるようにしてください(スライドマスターを使って、デフォルト設定にする方法は、『パワーポイント最速仕事術』で解説しています)。

 スライド番号を挿入する場所はスライドの右下です(下図参照)。

 何かを目にしたとき、その全体を把握するために、人の目はZの形に動きます(私はこれを「Zの法則」と呼んでいます)。ウェブページでも、書店の棚でも、無意識に左上から右に、そして左下から右へと目線を動かします。そのため、スライドの右下のスペースは、目線が最後に行きつく場所なので、そこにスライド番号があっても、見る人の邪魔にならないのです。

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