インタビューメーカーには、今回無償提供している「ウェブ面接」の機能以外にも、有料でさまざまな機能が存在する。録画データから相手の思考や感情を分析できる機能、面接中の会話が自動で文字起こしできる機能、内定後の活躍から落としてしまった逸材を発掘する機能など、AIやデータ分析を駆使したものが多い。

面接中にリアルタイムに評価ができる機能や自動録画面接機能がある。 提供:スタジアム

 どうしても属人的で主観的な判断をしてしまいやすい採用活動の中では、意外と対面でなく、ウェブの方がテクノロジーの力を借りられてフェアな選考ができる側面もあるのかもしれない。事実、コロナ対策でインタビューメーカーを試験的に導入した企業のうち、1割強の企業は有料のプランに切り替えている。

ウェブ面接を通過するコツは「環境整備」

 ウェブ面接が急増することで、対応を迫られるのは企業だけではない。学生も同様だ。実際取材をしていくと、不慣れなウェブ面接で失敗してしまったという声も多い。「カメラ有りのウェブ面接だったのに電話面接だと勘違いして、寝起きでパジャマを着たまま人事担当者と顔を合わせてしまった」という珍事件まで起きてしまっている。

 前澤氏は「ウェブ面接で通過するためのちょっとした“コツ”がある」と言う。余談にはなるが、最後にそのコツについて紹介する。

「相手にどううまく伝えるか以前の問題で、ウェブの場合は使う端末とブラウザ、ネットワーク環境が一番大事です。これによって、納得のいく面接ができるかが、ほとんど決まります」(前澤氏)

 自宅などで不慣れなウェブ面接を行うと、設定の問題で音声がうまく聞こえなかったり、通信環境が悪くて映像が固まってしまったりと、環境の不備によるトラブルが起こりやすい。しかしそういった環境についての確認を怠ったまま、面接での回答ばかりを考えて当日を迎える人が多いのだ。普段使わないツールを使うからこそ、必ず事前に確認しておいた方がいい。

 また、カメラに映るものを意識する必要もある。

「人の感情表現は、首から上の動きと手の動きで読み取れるものなのですが、ウェブ面接のカメラで写るのは肩より上。気を付けないと、手が全く見えなくなってしまうので、できる限り見えるように意識するといいと思います。あと、背景に物が映っていたり雑音のある場所にいたりすると、そちらが気になってしまうので要注意です」(前澤氏)