Raichlen氏によれば、しゃがんだり、ひざまずいたりする姿勢は、椅子に座っているよりも高いレベルの下肢の筋肉活動を要するという。「下肢の筋肉を活動させることで、血管や心臓への血流量を保てるだけでなく、血液中のブドウ糖が過剰となる高血糖を抑止し、糖尿病の発症につながるインスリン抵抗性を改善する可能性がある」と同氏は説明する。さらに、筋肉を動かし続けることで悪玉コレステロール値の低下につながる可能性もあるとしている。

 また、Raichlen氏は「われわれの身体はもともと、長時間、椅子に座るような生活にはうまく適応できないようにできている」と述べている。今回の研究では、椅子に座るよりも、しゃがんだり、ひざまずいたりして過ごす方が健康には好ましい可能性が示されたが、「これまで生活の中でしゃがんで過ごす時間がそれほど多くなかった人が、今からそれを始めるのは得策ではない。それよりも立ち上がるなど別の方法で筋肉を動かした方がよい」と同氏は助言している。

 今回の報告について、米国心臓協会(AHA)のスポークスパーソンであるJohn Osborne氏は「しゃがんでいると筋肉は収縮し、心臓から筋肉へ、筋肉から心臓への血流も保たれるうえ、エネルギー消費も進むため、この研究結果には納得できる」と評価している。

 一方で、同氏もRaichlen氏と同じく、「子どもの頃から習慣化されていなければ、しゃがんだり、ひざまずいたりする姿勢を生活に取り入れるのは難しい」と指摘。ただし、「それでも椅子に座る時間を減らし、身体を動かすよう心掛けるべきだ」と強調している。(HealthDay News 2020年3月9日)

https://consumer.healthday.com/fitness-information-14/misc-health-news-265/squat-don-t-sit-study-of-african-tribe-shows-why-one-position-is-healthier-755584.html

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(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.pnas.org/content/early/2020/03/03/1911868117