震度6弱以上の地震で即座に保険金を支払う新型保険が登場

条件に合致すれば即時に支払い
東京海上の国内初の新型保険

 今年8月、東京海上日動火災保険が国内初となる新型の保険を発売する。あらかじめ決めておいた災害条件に該当すれば、損害状況の調査を行わずに即座に保険金を支払うという保険だ。

 あらかじめ定めた条件、すなわち指標がトリガーとなる保険であるために、インデックス保険やパラメトリック保険と呼ばれている新型の保険だ。

東京海上日動火災保険の本社東京海上日動火災保険の本社 Photo by Akio Fujita

 発売されるのは、地震保険「地震に備えるEQuick(イークイック)保険」。トリガーとなる災害の指標は、気象庁が公表する震度データ。契約者が居住するエリアで震度6弱、6強、7の地震が発生すれば、保険金の支払い対象となる。

 ここ数年、震度6弱以上の地震は、2018年6月の大阪北部地震や、同年9月の北海道胆振東部地震、19年1月の熊本県熊本地方の地震など複数回発生している。直近10年で見れば、約30回を数える。

 保険金額は5万~50万円で、下記の通り、三つのプランが用意されている。保険料については、一般の地震保険より少々高めに設定されている。持ち家でなく貸家でも契約が可能で、20歳以上の被保険者ベースのため、家族の人数分だけ契約することもできる。

●プレミアムプラン
 震度7 :50万円
 震度6強:20万円
 震度6弱:10万円
 保険料:9600円(年額)

●スタンダードプラン
 震度7 :25万円
 震度6強:10万円
 震度6弱:5万円
 保険料:4800円(年額)

●エコノミープラン
 震度7 :20万円
 震度6強:5万円
 震度6弱:―
 保険料:2400円(年額)