コロナ禍のK−1開催写真:毎日新聞社/アフロ

新型コロナウイルスの感染拡大の防止のため、各地の大型イベントの中止が相次ぐ中、人気の格闘技イベント「K-1」が開催された。このイベントに参加した人々からは「感染は自己責任で参加した」という声が挙がっていたが、この意見には賛否両論があるようだ。それは当然で、ある意味では正しいが、別の視点で見れば正しくないからだ。医師(日本内科学会総合内科専門医)であり、かつビジネススクールで医療経営を教えているという立場の筆者が、あえて社会保障や国民皆保険下の医療制度という視点から考察してみた。(中央大学大学院戦略経営研究科教授、医師 真野俊樹)

海外から見ても驚愕だった「K-1」開催
「自己責任」なら参加しても構わないのか

 3月22日、格闘技イベント「K-1」が埼玉アリーナで6000人以上の観客を集めて実施された。

 折しも3月上旬には、同じようにタイで人気格闘技のムエタイの大規模なイベントがあり、「それが原因となってタイで新型コロナウイルスの感染が拡大した」という情報があるにもかかわらず、開催された。

 これは、諸外国から見れば、相当に驚愕であったようで、あちらこちらで批判の声が上がっているようだ。