あああPhoto:Reuters

 キャロライン・クラビッツさん(23)は16日の夜、デートの相手と映画「オーソン・ウェルズのフェイク」を見ることにした。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、2人はニューヨーク市内の約24キロ離れたそれぞれの自宅にいた。あらかじめ決めた時間になると、各自の端末の再生ボタンを押し、映画の展開に合わせてテキストメッセージで冗談を言い合った。

 2人は直接会う計画もしているが、当面は「リモート恋愛」で済まそうとしている。

 デートのルールは最も良い時期でさえ不確かなものだが、今はかつてない速さで変化している。

 クラビッツさんがソーシャルディスタンス(人と人との距離)を保つことが重要なことを認識し始めたわずか1週間前は、別れ際に相手にキスをしてもいいかどうかを議論していた。クラビッツさんは、控え目な抱擁を選択。「私たちは完全なハグをしたかも。多分、私の腕は交差していた。私はずっとびくびくしていた。絶対にあれはハグよ!」