上海の空港に駐機中の機内
3月25日、中国では新型コロナウイルスに感染したものの症状が出ない人(無症候性キャリアー)が相当数存在するもようだが、実態は不明のままだ。写真は、上海の空港に駐機中の機内で撮影(2020年 ロイター/Aly Song)

[上海 25日 ロイター] - 中国では新型コロナウイルスに感染したものの症状が出ない人(無症候性キャリアー)が相当数存在するもようだが、実態は不明のままだ。そのため無症候性キャリアーが現在もなお、自覚がないままウイルスを拡散させている恐れがあるとの不安が高まっている。

 世界的に新型コロナが猛威を振るい続けているのと対照的に、中国はウイルスとの「戦い」で今にも勝利を宣言しそうで、既に移動制限の緩和に乗り出した。感染の「震源地」とされる湖北省と他の省との境界は25日に開放され、2カ月にわたる封鎖が解かれた。

 だが、封鎖解除で、感染者が再び全土を行き来する事態が懸念されている。無症候性キャリアーは特定が難しく、周囲への感染を防ぎづらいため、感染症を制御する上で大きな課題といえるからだ。

 中国の場合、無症候性キャリアーの人数は、感染者の公式統計数字には含まれない。もっとも香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは最近、非公開の公文書を引用して、無症候性キャリアーは4万人を超えると伝えた。

 同国が公表した24日までの感染者数は8万1218人、死者は3281人だ。