スラム街「シティ・オブ・ゴッド」で遊ぶ子どもたち
3月24日、ブラジル第2の都市、リオデジャネイロにいくつも存在するスラム街(ファベーラ)の人々が、新型コロナウイルスの襲来におびえながら暮らしている。写真はスラム街「シティ・オブ・ゴッド」で遊ぶ子どもたち。22日撮影(2020年 ロイター/Ricardo Moraes)

[リオデジャネイロ 24日 ロイター] - ブラジル第2の都市、リオデジャネイロにいくつも存在するスラム街(ファベーラ)の人々が、新型コロナウイルスの襲来におびえながら暮らしている。

 このファベーラから生まれた音楽ジャンル「バイレ・ファンキ」のダンスパーティーは中止され、街頭にある麻薬売買場も一部で「閉鎖」された。当局の権限が及ばない無法地帯のため、地域を牛耳るギャングや、あるいはそれに対抗する民兵団が、感染拡大防止のため自主的に住民に外出禁止命令を出しているのだ。

 2002年にヒットした映画の題名としても有名なスラム街「シティ・オブ・ゴッド」では、前週末に初の新型コロナ感染者が確認された。

 ところが、リオデジャネイロ州は深刻な予算不足にあえぎ、連邦政府を率いるボルソナロ大統領は新型コロナ感染対策が後手に回っていると各方面から批判を浴びている。そこでリオのファベーラを長年取り仕切ってきた犯罪組織の集団が、独自に予防措置を講じつつあるという。

 地元紙・エクストラによると、シティ・オブ・ゴッドのギャングが一帯で車を乗り回しながら、住民に録音メッセージを流している。「(当局者の)誰もがこの問題を真剣に受け止めていないので、われわれが外出禁止を発動している。街頭でふざけていたり、散歩に出かけようとしたりするやからは、見せしめとしてそれなりの報いを受けるだろう。家に居るほうがいいぞ。メッセージは聞かせた」といった内容だ。