銀座駅
4月1日、相場が一方向に振れやすくなっている要因の1つに、金融関係者の在宅勤務が挙げられている。都内で3月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 1日 ロイター] - 相場が一方向に振れやすくなっている要因の1つに、金融関係者の在宅勤務が挙げられている。職場に比べ作業効率が低下する仕事環境の中で、リスクが取りにくくなっており、順張りファンドなどの売買を受け止めきれないという。都市封鎖で流動性がさらに低下すれば、円高要因になるとの指摘も出ている。

かなり不便

 自宅で取引を行おうと思っても、実際上は、パソコンの通信速度が遅かったり、複数のモニターが同時に見られず、売買の判断が遅くなったりするとの声が、複数の市場参加者から出ている。

「コンプライアンス上、会社のデータを自分のパソコンにダウンロードできないので、必要な分だけ同僚にメールで送ってもらっている」(国内銀行)といった、作業上の細かな「面倒」もトレーダーたちの手足を縛っているようだ。

「オフィスで隣に座っている人との会話や、雰囲気もトレードの重要な判断材料だ。それが分からないとリスクが取りにくくなる」と、三井住友銀行のチーフ・マーケット・エコノミスト、森谷亨氏は指摘する。孤独感の中で、リスクを取る勇気を奮い立たせるのは容易ではない。