前回はSEOの概要と特徴について説明したが、本稿では実際にSEOに取り組むにはどのような要素について考慮するべきかについて解説したい。

 SEOへの導入方法について解説する前に、そもそもSEOとはいったいどのような作業を含むのかについて説明したい。筆者の考えではSEOには概ね以下の4つの作業が含まれる。即ち、1)キーワードプランニング、2)現状調査/課題調査、3)調査を受けての施策実装、4)施策後の効果検証である。それぞれ簡単に説明しよう。

 まずはキーワードプランニングだが、これは自社のサイトがどのようなキーワードで検索された時に検索エンジン上に現れるようにするのかを決定する作業である。さまざまな理由から、ある意味ではSEOに取り組む上で一番重要な要素といえるので少し深堀りしてみよう。

SEO対策をする上で欠かせない要素とは何か

 前回指摘したように検索エンジンを利用するユーザーは、そのキーワードからどういったニーズを持っているのか推測をすることが可能である。つまり、どういったキーワードで上位表示を狙うのかを決定することによってどのような顧客層の獲得を狙っていくのかが決定することになる。

 また、これも前回指摘したようにSEOは広告よりも効果が表れるまでに時間がかかる。そのため、仮に上位表示できたものの訪問者の増加が少なかったり、売り上げに繋がりづらいことが判明した場合などには軌道修正に時間がかかってしまう。プランニングの段階であらかじめ検索するユーザーが多いことを確認することや、自社のビジネスや商材とマッチングしているキーワードを選択することが重要である。

 更に、どのようなキーワードでも上位表示できるわけではなく、自社サイトと競合サイトの状況によっては希望するキーワードでの上位表示が難しいケースもある。そのような場合には長期にわたっての施策を行うことを決断するのか、ニーズを絞り込むことで難易度の低いキーワードを狙うのかを選択することをお勧めしたい。