両利き組織ビジネスの変革を進めるには、組織を変えることも大切です Photo:PIXTA

視野を広げるきっかけとなる書籍をビジネスパーソン向けに厳選し、ダイジェストにして配信する「SERENDIP(セレンディップ)」。この連載では、経営層・管理層の新たな発想のきっかけになる書籍を、SERENDIP編集部のシニア・エディターである浅羽登志也氏がベンチャー起業やその後の経営者としての経験などからレビューします。

長引くコロナ禍には
「事業転換」が必要

 周知のように、現在、新型コロナウイルス対策として「緊急事態宣言」が出されている。もう何週間も、不要不急の外出を控えているという人は多いだろう。

 そんな中、先日、残念な知らせを耳にした。学生時代によく通った京都のライブハウスが、営業停止による経営難から4月いっぱいで閉店するという。寂しいかぎりだ。

 経営難はもちろん、ライブハウスだけではない。いわゆる「3密」によるクラスター発生が懸念される事業を主力とする企業は、軒並み苦境に陥っている。

 そこまで行かなくとも、リモートワークへの移行などに苦労する企業は少なくない。

 この状況はいつまで続くのか。どうやら、とても楽観はできないようだ。

 米ハーバード大学は、4月14日付の「サイエンス」誌に発表した論文で、「厳しい外出制限は2022年まで断続的に続ける必要がある」と、この状況の長期化を予測している。

 これほどまでに長期化するのであれば、多くの企業は、ビジネスを継続するための事業転換が必要になってくると考えられる。