日米いずれにあっても、長期的なデータを取ると、次の2つのことが分かる。

(1)指数を上回る運用を目指す「アクティブファンド」の平均的運用成績はインデックスファンドに劣る
(2)相対的に良い運用成績のアクティブファンドを「事前に」選ぶ方法がない

 この両者を論理的に組み合わせると、「アクティブファンドに投資することは経済合理的ではない」と分かる。

 インデックスファンドにも欠点はあるのだが、運用管理に掛かる手数料の差を考えると今のところインデックスファンドの優位は動かない。アクティブファンドへの投資は、何らかの「共感」や「面白み」に対して追加費用を払う趣味的な取り組みだと理解される(注:それが悪いと言いたいわけではない)。

 一方、近年投資を始めた個人投資家は、コロナショックのような大幅かつ広範な株価の下落を経験することは初めてだろう。

 本稿では、主にインデックスファンドで投資している投資家が、コロナショック相場の環境下で何をしたらいいか(あるいは「何をしない方がいいか」)についてご説明する。

インデックス投資にまつわる
よくある4つの誤解

 インデックス投資については、長年さまざまな「誤解」が流布されてきた。投資家が本気で間違えたのではないかと思うものもあれば、インデックスファンドに資金が向かうと、もうからなくなるアクティブ運用業界が流したのではないかと思うものもある。

 誤解の数はかなり多いが、今回のような下げ相場にあって個人投資家に関係するもの、という条件から以下の4つの誤解について考えてみたい。

(1)インデックスファンドは全般的に下げ相場に不向きだ
(2)下げ相場ではきめ細かなリバランスが必要だ
(3)経済の見通しを考えて投資を行うべきだ
(4)不確実性が大きいときには一時投資を休む方がいい

 順に誤解を解いていこう。