絶滅危惧種のマナティ。中米のベリーズなどで出合える ©iStock絶滅危惧種のマナティ。中米のベリーズなどで出合える ©iStock

海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、世界の珍獣に出合えるスポット12選を紹介します。世界には動物を見られる場所がたくさんありますが、その地域でしか見られないレアな“珍獣”に出合えるのも旅の醍醐味です。自然の宝庫マダガスカルから南米の熱帯雨林アマゾンまで、12のスポット別にご紹介します。 後編は、中南米とオーストラリアの6スポットの8種類の希少動物です。(文/グルーポ・ピコ 写真/iStock)
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マヌー国立公園/Manu National Park(ペルー)

鮮やかなコンゴウインコの群れも見られる鮮やかなコンゴウインコの群れも見られる ©iStock

 ペルー最大の国立公園で、総面積のおよそ半分がアマゾン河支流のマヌー川流域のジャングルに覆われています。熱帯雨林のジャングルから標高4000m以上の山地まで、さまざまな地形からなっています。そのため、約850種の鳥類や200種の哺乳類など、園内に暮らす生物は実に多様性に飛んでいます。マチュピチュヘの拠点でもあるクスコから4泊5日程度のツアーで訪れるのが一般的です。

●エンペラータマリン/Emperor Tamarin

白いヒゲは大人にだけ見られる白いヒゲは大人にだけ見られる ©iStock

 ペルーとボリビアの一部にしか生息しない希少なサル。10cm近くもある立派なヒゲを持つことからエンペラー(皇帝)の名がつきました。体長は25cm程度で、体重は500gにも満たないほど。木の上で生活し、果物や小動物を食べます。個体数は減少しており絶滅危惧種に指定されています。