オンライン診療オンライン診療のPC画面を見ながら、電子カルテへの記入作業を行うナビタスクリニック理事長の久住英二医師  

新型コロナウイルスの感染拡大対策の一環として、オンライン診療が世間に急に認知され、広がり始めている。オンラインやITが苦手な50台半ばのオジサン記者が、“やむを得ない事情”でオンライン診療を実際に受けてみた。(ダイヤモンド編集部 山本猛嗣)

コロナ禍の中で薬がなくなり
オンライン診療の受診を決意

「うーん、そろそろ薬がなくなる。さて、どうしようか」――。

 5月の連休明け、頭を抱えてしまった。手元にある薬が残り少なくなってきたのだ。

 私は50台半ばの中年男性。10年近く高血圧という持病を抱えており、現在、2種類の降圧剤を服用している。また、2年ほど前から花粉症も発症するようになり、最近は鼻炎や蕁麻疹(じんましん)などのアレルギー症状も頻繁に出るようになったため、抗アレルギー薬も服用している。

 薬は、東京・新宿駅前の「ナビタスクリニック新宿」で処方してもらっていた。もともとは会社の目の前にあるクリニックを受診していたのだが、このクリニックが昨年、突然、閉院してしまったために困り果て、私の勤務事情などから、(1)会社と駅から近い、(2)予約制、(3)割と夜遅くまで開いている、という3つの条件で、新たな医療機関を探した結果、昨秋からこのクリニックに通い始めていた。