空き家・実家の片づけ#4Illustration:PIXTA

部屋中に散らかるたくさんのものや、ものが詰め込まれた物置。実家の片づけと言っても、どこから手を付けたらいいか分からないという人も多いだろう。特集『空き家・実家の片づけ 完全マニュアル』(全7回)の#4では、そんなおっくうな片づけをスムーズに行うためのノウハウと、居間、玄関など場所別の片づけポイントを紹介する。

「週刊ダイヤモンド」2020年5月2日・9日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

片づけは3つのステップを意識する

 本特集#2『相続で「実家をカネに換える」極意、住まいの終活5つの手順とは?』や#3『実家をゴミ屋敷にしない!「生前整理」に必要な5つのマインド』で触れてきたように、親が元気なうちに実家の片づけに手を付けられないことが深刻な「空き家問題」へとつながっていきます。

 ただ、いざ実家の片づけを始めようとしても、部屋中に散らかるたくさんのものや、何が詰め込まれているのかわからない押し入れや物置きを前に、「何から始めればいいのだろう……」とついため息が。そのようなときは、(1)仕分ける、(2)減らす、(3)収める、の3ステップを意識しましょう。

(1)仕分ける

 片づけの第一歩は「ものを仕分ける」ことから。すべてはそこから始まります。まずは「衣類」「タオル(ハンカチや手拭いなど)」「食品」「薬品(化粧品など)」「書籍」「書類」「文具」「思い出(写真やビデオなど)」「機械(パソコンやカメラ関連、リモコンやコードなど)」「キッチン用品」「運動用品」「子供のもの」「ごみ」というように大ざっぱにジャンル分けしましょう。それぞれのジャンル名を記載したボックス(段ボール箱など)に入れていくといいでしょう。