写真:役者のイメージ写真はイメージです Photo:PIXTA

SMAP解散後も、依然として高い人気を誇る木村拓哉だが、一方で、週刊女性WEB「週刊女性PRIME」が2019年に実施した「抱かれたくないジャニーズ」ランキングでは不名誉な1位を取るなど、アンチの数も多い。特に木村拓哉アンチたちが口をそろえるのが「木村拓哉の芝居はどれも一緒」というセリフだ。しかし、その裏には、日本人と木村拓哉との切っても切れない絆が関係している。木村拓哉と日本人の関係について社会学者の新雅史氏に話を聞いた。(清談社 中村未来)

30、40代が抱える
“それぞれの木村拓哉”

 昨年末までTBS系で放送されていた木村拓哉の主演ドラマ『グランメゾン東京』は、平均視聴率12.9%、最終回では本作最高の16.4%をたたき出した。また、年明けにフジテレビ系で放送された二夜連続ドラマ『教場』もそれぞれ高視聴率をマーク。SMAP解散騒動の際には、裏切り者と大バッシングを受けた木村拓哉だが、トップスターという看板が外れることがなかったことを、これらの数字が示している。

 ところが、どれだけドラマの視聴率が良かろうが、なぜか木村拓哉の作品はすべてが批判の対象になる。『グランメゾン東京』では「若作りが痛々しい」、『教場』では「白髪が似合っていない」という声が上がった。なぜ、ここまで木村拓哉はアンチを強烈に集めるのだろうか。