街の診療所から患者の足が遠のく
新型コロナウイルスへの感染を恐れ、街の診療所から患者の足が遠のいている。埼玉県のJR浦和駅からほど近い外科・泌尿器科診療所の山崎利彦院長(写真)は、4月の診療収入が2、3月に比べて2割弱減少したと話す。5月22日、埼玉県さいたま市で撮影(2020年 ロイタ/Issei Kato)

[東京 25日 ロイター] - 新型コロナウイルスへの感染を恐れ、街の診療所から患者の足が遠のいている。緊急事態宣言解除後も患者数が元には戻らず、影響が長期化すれば、コストを意識した診療が一般的となり、医療の質の低下を招く懸念が指摘されている。受診回避による疾患見逃し等で健康状態が悪化するリスクも浮上。 病気に向き合う本来の診療が得られなくなる可能性がある。

6月にも危機顕在化か、患者数回復見込めず

「緊急事態宣言が解除となっても、感染リスクを懸念して、当面患者数は元には戻りそうにない」──JR浦和駅からすぐの外科・泌尿器科診療所の山崎利彦院長は、4月の診療収入が2、3月に比べて2割弱減少したという。「駅に近く、当院はまだこの程度の減少で収まっているが、住宅街やオフィス街の診療所はもっと減少している」という。

 東京保険医協会の調査によると、都内の診療所1200件以上のうち、4月上旬に診療収入が減少した診療所は9割超となり、30%以上減少した診療所が7割を超えた。50%以上の減少も3割にのぼる。

 全国を対象とした2900件の状況では、4月月間を通しての保険診療収入が減少したとの回答が8割超、30%以上の減少は3割以上を占めた(日本保険医団体連合会の調査)。