ニューヨークの地下鉄で通勤する人々
5月20日、米国では新型コロナウイルス感染抑止のための外出制限が解除された後、公共交通機関を避けて自動車を使いたいと考える人が増えている。写真は5月14日午前、ニューヨークの地下鉄で通勤する人々(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国では新型コロナウイルス感染抑止のための外出制限が解除された後、公共交通機関を避けて自動車を使いたいと考える人が増えている。ただでさえ資金不足の交通機関は財政がさらに逼迫(ひっぱく)するとともに、道路渋滞や大気汚染が悪化する恐れもある。

 複数の世論調査によると、都市部に住む米国民の中には初めて自動車を購入しようとする人々もおり、新型コロナで打撃を受けた自動車メーカーにとっては追い風となるかもしれないが、都市計画担当者が環境対策の目標を達成する上では難題を突き付けられることになる。

 中国でも同様の動きが見られる。制限解除から2カ月たった今も、大都市では公共交通機関の利用者数が危機前を約35%下回り、自動車の購入が増えている。

 米フォード・モーターのジム・ファーリー最高執行責任者(COO)は、中国ではこれまで公共交通機関で通勤していた高所得の会社員がけん引役となり、価格の高い多目的車の需要が高まっていると言う。

 独フォルクスワーゲン(VW)幹部も、4月最終週の中国販売が前年同期を上回ったと述べた。

 中国乗用車協会によると、乗用車販売は4月20日から25日に12.3%も跳ね上がった。