空前絶後のコロナ対策、日銀のバックファイナンスも誘因に
安倍首相が「空前絶後の対策」とうたう20年度第2次補正予算案では、民間金融機関による無利子・無担保融資の経費も追加計上され、融資枠が大幅に拡大した。写真は円紙幣。2017年6月撮影(2020年 ロイター/Thomas White)

[東京 27日 ロイター] - 安倍晋三首相が「空前絶後の対策」とうたう20年度第2次補正予算案では、民間金融機関による無利子・無担保融資の経費も追加計上され、融資枠が大幅に拡大した。日銀がバックファイナンスすることへの安心感が積極財政の一因になっているとの指摘もあり、政府との連携が強調されるなか、日銀には今後も国債の購入増が求められるとの見方が強まっている。

空前絶後の対策、歳出は当初予算の1.5倍超

 空前絶後の規模で経済を守る――。安倍首相がそう強調したコロナ対応の経済対策は、20年度1次補正予算と2次補正予算の合計事業規模が233兆円に達した。27日に閣議決定された2次補正予算の追加歳出は31兆9114億円。1次補正の歳出規模25兆6914億円と合計すると20年度の歳出総額は160兆2608億円で、当初予算の1.5倍超に膨らんだ。

 2次補正に計上された経費のうち、民間金融機関を通じた資金繰り支援には3兆2000億円を計上。1次補正では24兆2000億円の融資枠を想定していたが、申請が殺到する現状を踏まえ、企業の資金繰りに万全を期すため2次補正では約28兆円の融資枠を前提に予算を組んだ。

 民間金融機関による無利子・無担保融資は、1日の受付開始以降、申請が急増している。中小企業庁によると、25日時点で申込件数は約18万件、信用保証協会が承諾した件数が約10万件、約1兆8000億円の融資が決まった。